嵐の耐震診断報告

こんにちは、スタッフの原です。😊
鉄骨2階建て・延べ面積50㎡以下・消防車や消防器具を保管する、建物の耐震診断を行いました。
この規模の建物でも、構造計算書だけで厚さがこぶし大一つ程にもなります。
現在では、この多量の計算をパソコンを用いて行いますが、
少し前までは、手計算で行っていたと考えると、先人の偉大さがうかがえます。

本日は、主に構造を担当していただいた構造設計の先生に同席して頂き、作成した報告書を審査にかけました。
審査官の方々も構造設計のスペシャリストと聞いていたので、とても緊張しました。
いざ審査が始まると、専門家どうしの専門用語と知識がぶつかり合う質疑応答の嵐で、
私は、思考が追い付かず、パニック。
書類をめくり、メモを取るだけで精一杯でした。

そのなかで、
印象に残った審査官の先生との会話がありました。

審査官「この建物の用途は何ですか?」

   「消防車や消防器具を常時保管しています。
    通常は人は住んでいませんが、緊急時に待機場所としても使用しているようです。」

審査官「じゃあ、余計に倒れちゃいけない建物だね。」

何気ない会話ですが、
この耐震診断をなぜ行っているのか、
多くの人の命や生活に関わっている仕事であること、
この業務の根源に改めて気づくことができました。

僕は、これが誇らしく、とても嬉しかったです。

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