西国分の家
-表の動線と裏の動線-

新築

敷地は民家と田畑が混在する地域で、親世帯の隣地に建築主の住居を建てることになった。
家族構成は30代の夫婦と子供1人、今後子供も増えていく予定だ。
建築主は真面目な消防士。日々の鍛練を家でもできるようトレーニングルームを設け、仮眠や試験勉強のための予備室を2階に設けている。
家族は主に1階に集い生活をするため、機能的な間取りと居心地のよい空間に仕上げた。

家族の衣類は、1階北側の広い収納部屋で全員分をまとめて管理できるようにした。衣替えも毎日の管理も手間が省ける。
車から降ろしたベビーカーや自転車は、パントリーの北隣りへ収納できる。パントリーからは屋外と行き来ができ、ゴミ出しや買い物後の動線がスムーズである。

食堂の両側の窓からは、ウッドデッキに出ることができ、外と内をゆるやかにつなぐ。
台所から居間・和室、それに居間から2階吹抜・収納へは、それぞれに視線が抜けて解放感を生み出す。
ほとんどの天井は梁現しし、連続性を持たせている。
2階のバルコニーは長く配置し、たくさん布団を干せるようにした。また、夏には家族で花火をここから眺める。

正面玄関。温かみのある杉板貼り。

小上がりの和室の上はロフトコーナー。そのまま2階の廊下とつながります。

ロフトコーナーへの縦動線は「階段」ではなく「はしご」。建築基準法の「階段」、「天井高」、「階数」などいろいろな条文が関係します。

和室は建具でLDKと仕切ることが出来ます。

キッチンからの眺め。風通しもよく生活スペースを見渡せます。

正方形の窓。大きさ、位置を丁寧に考えて配置してあげるだけで、壁面が格好良くなります。

両サイドから建具で仕切ることが出来ます。リビング側からは壁のように見えるので、空間としてもスッキリします。

2階の子供室。将来、真ん中に壁を作って仕切ることができるように。照明の配置もリズムを出して美しく。

夕景。照明は優しい色で。

杉板貼りのデッキスペース。

LDKとデッキスペースと庭を一体で使えるように。

お帰りの時間は優しい灯りで。ゲートに吸い込まれるように。立派な玄関ドアがあればそれで玄関になるというわけでは有りません。ジブンたちのおウチに帰りましょう。

Data

用途
住宅
所在地
和歌山県岩出市
業務概要
住宅の新築
構造・規模
木造・2階建て
延床面積
170㎡

Architect

  • MATSUMOTO WATARU
    MATSUMOTO WATARU