先日、弊社設計の保育園の竣工検査を行いました。
一般的には事務所検査(設計事務所検査)とよく言われます。
工事中ももちろん監理者として、各種立会、確認、検査等を随時行っているのですが、施工業者から正式に工事完了の報告を頂きましたので、最後の確認、検査を行います。
(よ~くみると壁に付箋が貼られているのですが、ここ気になるよ、という印です。)
最後の指摘事項をクライアントと確認し、施工者とも是正の方法や時期等を打合せて後日建物の引き渡しという流れになります。
ここに至るまでのいろいろを思い出し、好き勝手に建物に入り、あれこれ言うのもこれで最後になるのかと思うと、大げさではなく本当に寂しくなります。
机や椅子が置かれ、一生懸命描いた絵や工作などが飾られ、笑顔と笑い声があふれ響きわたります。そうして保育園になっていきます。
建物を最後に完成するのはその建物を使用する人たちで、今回の場合、「保育園」にするのは、やはり先生と園児であって、私たちはそのための器を設計させてもらっているだけです。
だけなのですが、最高の器を用意したいといつも思います。