HPのご相談から

今朝の掃除のこと、

猫は倉庫の上で日光浴をしていて、しょぼんだ目をしていました。
僕は落ち葉を集めて、小さな蕾を避けながら雑草を抜いていました。
今日はポカポカ暖かくて、くしゃみが止まりませんでした。

もうすぐ春ですね。
こんにちは。スタッフの原です。

最近、弊社ではHPからの依頼やお問合せが多くなっています。
他府県であっても、直接設計の依頼と関係のないことでも、建築士としてお答えできるものはできるだけお答えさせていただいています。メールはもちろん、事務所にお越しいただいてのご相談の場合も費用は頂いておりません。

ということで、今回のタブチ日記は「後ろ姿ならいいよ(笑)」と了承してくれた弊社のホームページよりお問合せ頂いたある一組のお客様のお話を少しだけ紹介します。

今回の打合せの内容は異なる2つの平面プランの提案ですが、
「自分たちの家を建てたい」という想いを私たちに預けてくれた素敵なご家族の初めのお問い合せは、

新築一戸建てを検討しています。土地探しからになるのですが、相談可能でしょうか。

という自分たちの家のための土地を探すところからでした。

事務所にお越しいただき、建築についての一般的な話や耐震性や断熱性、建設工事費などについても建築士としてフラットな立場でお話させていただきました。(これは弊社ではいつも心がけていることです。設計事務所の良いところをはなすのではなく、建物を建てるということについてのお話をさせて頂いています。)

そんな建築に携わるものなら誰もが知っていることを話しながら、疑問に思われることについて返答していきます。そしてせっかくなので候補地の土地を教えてもらい、何かあればいつでも連絡くださいね、とその場は終了です。

営業をかけるような電話もしませんし、催促もしません。したこともないので、やれと言われても出来ないのですが、そもそも、このときは連絡先はメールしかお聞きしていません。

仕事の合間に候補地を見に行って自分が住むつもりでその街をブラブラしてみて、法律上の制約やその土地に対する感想などをメールで送らせてもらったり、時間を合わせて土地を一緒に見に行ってみたり、住宅を建てるときに見ておくべき土地のポイントなどを説明したりしながら、候補地を絞り込んでいきました。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 33-1000x662.jpg です
打合せ風景です。

と、以上が建設地を決めるまでの弊社での相談者とのやり取りです。
建物を建てるための土地も一緒に探すことができるというのは、設計者にとってはとても楽しいことなのです。

法律上の制約 ── 土地に接続する道路の種類、幅員、建築可能な建物の種類、面積制限、高さの制限、日影規制、防火規制、計画道路や都市計画公園など

── を把握し、

インフラの調査 ── 上下水道の整備状況(特に排水に関しては重点的に)、電気、ガス

── を行い、

その土地が持つ固有の性質──風の向きや水の流れ、太陽の高さや影の位置、昼間の喧騒や夜の静けさ、空気の匂いや毎日目にするだろう景色など

──を感じとりながら設計者がその土地との会話を重ね、そこに建つべき最適解の建物を考える。そんな時間があればあるほど設計者は嬉しいのです。

また、当然技術者として、自分の持っている知識が誰かに役に立つというのはどんなことであれ嬉しいものです。建物、特に住宅を建築される際には、法律、インフラ、周辺環境等、様々な要件を考慮することが金銭的にも大変重要になってきます。

理想の家を建てたいという想いをもった人の多くは、ハウスメーカーや工務店でもなく、設計事務所を訪ねます。ただし「設計事務所」という堅苦しいイメージからか、相談だけでもためらってしまう方が多いと思います。

弊社では、気軽に一級建築士と直接メールや電話での相談ができます。
一人でも多くより良い建物に住んでもらうためにも、出来る限り力になりますのでお気軽にお問合せください。https://www.tabuchi-archi.jp/contact(※最後の送信ボタンの押し忘れにご注意下さい)
お客様の生の声が聞けることは、僕たちにとっても嬉しいことです。ぜひお待ちしています。

↑今回の記事に関する続きです。

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