鉄骨造(重量鉄骨)の住宅の現場から。

過去のブログで何回か紹介してきた住宅です。
いよいよ外観の全貌があらかた見えてきました。完成が本当に楽しみです。

設計者による現場確認-工事監理-とは。 上棟式&餅まき 鉄骨工場検査 素敵な家族と素敵な住宅の地鎮祭

長丁場の現場ですが、週に一度現場に行き、工事内容のチェックを行うということを続けています。

この現場ではそういうことはないのですが、できるだけ和やかに工事が進められるように、職人さんたちが気分良く仕事ができるようにと思っていても、ときどき、これはどうしてもダメ! というところではこちらも声を荒げてしまうことがあります。

いくら自分より年上であろうが、経験が豊富であろうが、関係ありません。
間違いは間違いです。ダメなことはダメなのです。経験豊富な職人さんの知識が必ずしも正しいとは限らないのです。
これは建築業界に限った話ではありませんが、誤った知識での経験が豊富だった、今では通用しない経験が豊富だったという場合もあります。そしてそういう人は自分からはそのやり方を変えようとしません。

『大丈夫、大丈夫。そんな神経質にならなくても、潰れることなんてないよ。』

『こんなの過剰だよ。そこまでしなくても。』

と言いながら阪神大震災では多くの建物が倒壊し、熊本地震ではほんの20年前に建てられたばかりの住宅も倒壊しました。

どちらも職人さんたちの口からよく聞く言葉です。
職人さんの経験がモノを言う現場、工事ももちろんあります。私たちも、いつも教えられてばかりです。
が、職人さんたちは自分たちのやってきたこと、先輩に教えられてきたことが絶対だと思いがちです。
それは違います。過去のやり方、先輩のやってきたことが間違っていることなんていくらでもあるのです。
私たち設計事務所でもおなじです。間違っていることは間違っているのです。

設計事務所の人間でも若い人は特に必要以上に職人さんを崇めがちです。
職人さんに教えてもらうことはたくさんあります。私たちの知らないことをたくさん知っています。職人さんに動いてもらわなければ私たちは何も出来ません。図面を実際にカタチにするのは職人さんたちなのです。

しかし、まだ徒弟制度が色濃く残る職人さんたちを説得し、工事をやり直してもらうことも私たちの仕事なのです。
説得力のある指示をだすためにも、日々勉強です。