先日、某回転寿司の事件が報道されました。
同業他社に転職する際に、前職場のデータを持ち出し、流用したという事件です。
転職先でそのデータを共有していた、と。
建築設計業界ではある意味、退職するときに職場のデータを持ち出すのは暗黙の了解かもしれませんが、あたり前ですが、やっぱりいけないことなんですよね。前職場との関係性が大きいのかもしれませんが。
デザインの世界では過去の引用だとか、本歌取りのような形はもちろんよくあることで、むしろそうして発展してきました。
他の建物を参考にしない、他の事務所の図面を見たことがない、なんて逆に怖いですからね。
これからは建築設計業界でも図面の取り扱いが変わってくるのかな?
意匠権なんてものも法整備されたし、守秘義務もあるし。
どこまでがオマージュというか、リスペクトというか、参考というか難しいものがあります。
デザインの世界、技術の世界は特に。
プログラムの世界ではLinuxのように著作権フリーのものも有名だし、
そもそも我々の世界でも日本で一番使用されているCADが無料のCAD(JWW)ですからね。
ある程度オープンにしないと、その業界もやせ細っていくように思うんですよね。
確実に言えることは、設計者にとって自分の描いた図面は自分の子供のようなものです。
それくらい魂を込めて描いています。