田渕設計が考える建築工事費のこと

まずはこちらをご覧ください→ 坪 単 価 に つ い て

世間で言われるいわゆる建築工事費には、様々な解釈があるようです。

  • 設備工事(電気工事や給排水工事)を除いたもの
  • 照明器具や建物本体から外部の(つまり建物内部のみ含む)給排水工事を除いたもの
  • 設計料や申請手数料を除いたもの
  • 外構工事を除いたもの

というように様々な注釈がつきます。
これらの違いを理解して、工法や仕様の良し悪しを判断し、さらに坪単価で比較する。なかなかできるものではありません。プロでも難しいのではないでしょうか。

本来、建物を建てるための費用は以下のとおりです。

  1. 設計料
  2. 監理料
  3. 建築工事費
  4. 電気工事費
  5. 機械設備工事費(給排水衛生設備工事+空調換気設備)
  6. 諸経費

もちろんこれから細分化された内訳が続きます。
この6つの項目の費用が全て埋まって初めて建物がたつのです。

↑これは絶対です。例外はありません。

で、ココに営業マンの人件費やモデルハウスの人件費、TVCMなどの広告宣伝費などが加わります。といっても広告宣伝費が決して無駄だとは思いません。沢山の人が購入してくれるからこそ値段が下がるからです。

よく、広告費やモデルハウスの分の費用が上乗せされてるよ、と言ってハウスメーカーなどを否定する人たちがいますが、そうではありません。それが経済というものです。でないと某通販王手のamazonだけが正義で、〇〇電気も〇〇自動車も全部ダメということになります。
そんなことはないのであまりハウスメーカー(の工事金額の部分)を悪く言うのはどうかと思うのです。

広告宣伝費や営業マンの経費、モデルハウスの維持費などが建築費に含まれていて、どうも高く感じるという人は、それなりに自分で建物を建てるということに関して勉強することが必要です。自分自身で信用できる建築会社を探さなければならないからです。

ただ、

『設計は無料です。サービスです。』という会社が存在するのであればそれは問題です。

皆さん自分のお仕事に置き換えて考えてみるとわかると思います。そんなことはありえないということが。ただほど高いものはないのです。
最近は消費者も賢くなってきたので、こういう表現はさすがに少なくなってきたようですし、これに飛びつく人はおそらく他のことでも同様だとおもうので、何を言ってもだめでしょう。この世界、自分だけが大丈夫で自分だけが得をすることなんて無いのです。
昔話にそんなお話がたくさんあったと思います。

そんなことよりも問題なのが、監理料の明示がない場合です。これは由々しき問題です。建物を建てるには監理者という監理を行う者の押印がいるのです。
なければ建築の申請が下りないのです。ということはすべての建物において監理者という人が存在するのです。
この業界の人以外にも建物に詳しくて、住宅についていろいろと語る人はたくさんいますが、監理という言葉を知っている人はほとんどいません。ゼロと言っても良いかもしれません。でも業界の人間なら誰でも知っている言葉なのです。
↓詳しくはこちらを見て下さい。

工事監理者は誰ですか?

見積り項目がないからといって果たして安くついたのか、得をしているのか、設計料を払う人、監理料を払う人は果たして損をしているのか、よく考えてほしいのです。不要なものではないのです。

設計も監理も決してオプション扱いで考えてはいけません。

建物を建てるには必須のものなのです。
その費用がかからないから得をしている? 自分の建物なのに? 一体何を得しているの?

決して脅しているのではありません。
建築して10年後、20年後に困っている人を実際にたくさん見ているからです。
建築直後に困っている人も見ています。いわゆる欠陥住宅です。

欠陥住宅について

↑にも書いていますが、欠陥住宅で揉めている物件は

  1. 設計図がほとんどない。(枚数が少ない)
  2. 工事見積り書が適当。
  3. 工事中の写真がない。
  4. 設計図を描いた人と一度も会ったことがない。
  5. 監理者? なにそれおいしいの?

のどれか、またはほとんどの場合において全てに当てはまります。

高けりゃいいわけじゃないけど、安いものにはわけがある。
自分だけには安くて丈夫で良い材料で腕の立つ職人さんが丁寧に作ってくれる?
そうです。そんなことはないのです。

建築資材の購入費用、作業する人の日当。

これが建物というか構造物を作るために必要な費用です。当たり前です。
しかし、事前にどれだけの資材を購入するか、どこに保管しておくか、運搬はどうするか、クレーンなどの重機を使うのか、職人さんの日当はいくらか、経験年数によって日当は違うのか、職人さんが使う道具はどうするのか? 労災保険等はどうするのか、工事中の駐車場の確保はどうするのか、様々な経費が掛かってきます。
そうした費用を積み重ねて、建物を建てる費用が算出されます。
どんなものにでも適正な価格というものはやはりあるのです。 とても大事なことだと思います。
「安物買いの銭失い」とならないよう気をつけて下さい。

そしてもう一つ大切なこと、法律は守りましょう。

設計料について